15.東北へ

東京からの日帰りはもともとハードスケジュールではあるものの、どうせ宮城まで行くのだからということで、同時に栗原郡のブルーベリー園も訪ねてみることとなった。しかし、宮城県も広いもので、この旅は、なんと全走行距離911Kmの日帰り旅行となったのだった。

結局、この広大な蔵王町のブルーベリー園にも、スタンレイは存在しなかった。しかし、横田氏の記憶の中には、しっかりとスタンレイの特徴が残っていたのだった。やはり、ブルーベリーに愛着を持ち、研究や栽培をしている方は、しっかりと観察しているものである。

話をすすめる中で、横田氏の言う「スタンレイは葉に特徴があった。」という一言だけから、私は、やはり一度はスタンレイであると特定した例の品種がそれと同じものであることを直観した。

群馬県農業技術センター中山間地園芸研究センターでスタンレイとして扱われてきた品種が、同じく岩手大学でスタンレイとされていた品種と同一であったことは間違いなかった。

長野県から群馬県に導入されたスタンレイと、古くから東北に導入されていたスタンレイとは、同じものであるということは明らかであった。

1952年、農林省特産課が日本にはじめて導入したスタンレイとは、葉に顕著な特徴を持つ品種であったことは、もはや間違いない事実となった。

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