「ブルーベリーの栽培」(誠文堂新光社)、 第3章「2)品種選定の重要性と品種が正確なこと(P.17〜)」より抜粋
果樹を植える時、ナシを作る、モモを植えるなどというが、植えるものはナシの「幸水」であり、モモの「あかつき」であって、それぞれの果樹の品種なのである。どの品種を植えるか、その選定にはいろんなことを考え、たいへん気を使う。果樹栽培の成否は品種の選定にかかる。ブルーベリーについても全く然りである。
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果樹の苗木の良否の条件について、細根が多いとか、徒長的でないとか、芽がしっかりして欠けていないとかいろいろあるが、最も重要なのは、品種名通りに「正確」であるすなわち苗木が“true-to-name”であることである。
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まだ日本の果樹類の中に、地歩を得ていないブルーベリーであり、小果ではあり、品種のことは、高木大果実の果樹の品種にくらべ、ついないがしろいになり易いのではないか。見慣れ、食べ慣れないと、ブルーベリーの品種は、外見だけは、どれも同じように見え、また味もよくは区別つかず、品種、品種とやかましくいわないでも、よいのではないかと思われるかもしれない。似たようなものだから、品種名はどうでもよい、といった扱いが続くと、あとで品種の混乱がおこり、アメリカやヨーロッパのブルーベリー生産国に恥をかくことになろう。
苗木については「品種の正確」を第一義とし、ついていた名札の札落ちをつくらぬことである。
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