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このような状況下で、品種として信頼性のあるスタンレイの株を探すのには非常な困難を極めた。
しかし、栽培品種としての優位性が欠如していたがために、営利栽培から姿を消してしまったにしても、ブルーベリーの品種改良の歴史において、極めて重要な存在であったスタンレイとは、一体どんな品種であったのかということには、さらなる興味が湧いてくるのであった。私は、どうしても、本物のスタンレイを見つけたかったのである。
一般の苗木マーケットに流通しているスタンレイの多くは、農家あるいは植木屋から出荷されたものが多く、ほとんどの場合、仕入れ先は不明か明らかにされないことが多い。また、一般の園芸店やホームセンターでは、苗木市場での競りなどによって入手するため、仕入先も固定したものではない。したがって、どちらにしても品種としての信頼性に欠けるものといわざるを得ない。仮に、生産者(増殖者)がわかったとしても、何を根拠にその親株がスタンレイだといえるのだろうか。Web検索から、スタンレイの扱いがある生産者を数件訪ね入手してみるも、結局は、その入手経路については、ほとんどが不明というものだった。
とにかく、すべてに共通することは、「この親株が、昔から、あるいは最初からスタンレイといわれていたものである。」という答えになる。
ここにも、その品種名の確実性に、全くの論拠がないという極めてベーシックなブルーベリー品種問題の根源が存在する。これでは、やはり、その品種としての信憑性に大きな疑問が残り、全く意味をなさないことになる。
様々な生産者から入手したスタンレイの中でも、形質が同じものとして幾つか同定できる株があったものの、だからといって「多数決」によって本物のスタンレイがどれであるかを決めるわけにはいかないのは当然である。
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