都会で楽しむブルーベリー

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総責任者:渡辺 順司
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ブルーベリーの旅

19.長野へ
 初期導入された1地区である東北の結論がすでに見えてきたため、私は、残りの2地区である北海道と長野に再び目を向けてみることにした。

 以前から非常に親しくして頂いていた東京小平市にある日本初のブルーベリー園の園主島村氏のご紹介によって、長野県信濃町の伊藤ブルーベリー農園を訪問することとなった。ここは、北部ハイブッシュ系では、日本初のブルーベリー園である。 事前の確認で、スタンレイは、すでにリプレイスされてしまったことがわかっていたものの、私は、北部ハイブッシュ系品種における適地として有名なこのブルーベリー園を是非とも訪問したかった。

 また、元長野県果樹試験場長でもあったブルーベリー研究の第一人者である小池氏にも訪問日に合わせて声をかけて頂いていたのだった。

 この伊藤ブルーベリー農園は、1971年に長野県果樹試験場の試験圃場となったことに端を発する日本におけるブルーベリーのパイオニア的存在である。

 また、初代の園主は、1977年には、元試験場長とともに東京農工大学岩垣駛夫教授率いる米国のブルーベリー産業視察にも参加された極めて熱心な栽培家である。現在は、ご子息が引き継いでいるが、ご夫婦ともにブルーベリーに強い愛着を持つブルーベリーのプロフェッショナルである。

 東北の日帰り経験をした私にとって、すでに幾度か出向いている長野への往復600km程度のドライブはなんでもなかった。なお、これをきっかけにこの伊藤ブルーベリー農園には、その後もたいへんお世話になることとなった。

 初めてお伺いした際に、このブルーベリー園の古いブルーベリー定植マップを見せて頂いたのだが、そこには、かつて植えられていたスタンレイの株の位置が幾つかマークされてあったものの、事前連絡どおり、それらの株は別品種に更新されていた。それは、1993年秋の高速道路建設によって、農地を移転することとなった処置に伴うもので、たいへん残念な結果であった。
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