高山寺・石水院「鳥獣人物戯画」

 鳥獣人物戯画を所蔵する石水院は、高山寺と同様に重要文化財・国宝に指定されています。なお、鳥獣人物戯画の現物が閲覧可能となるのは極めて稀なことで、通常はその模写が公開されているに過ぎません。

高山寺石水院

 しかし、今までは頭の中でしか描くことのできなかった鳥獣人物戯画のバックグラウンドイメージを、この高山寺・石水院の雰囲気を実際に体験することによって、より具体的で実感のあるイメージとして捉えることができた気がしています。高山寺や石水院はもちろんですが、鳥獣人物戯画が永らく所蔵されてきた京都栂尾(とがのお)の地を訪れてみること自体が、その本質的理解につながることを確信した気がしています。

高山寺石水院

 高い杉の木に囲まれた高山寺本堂よりも、開けたところに位置する石水院の方が見晴らしも良く、秋の紅葉がさらに美しく感じられる気がします。

高山寺石水院

 石水院で展示されている鳥獣人物戯画は、模写とはいえ微妙な筆遣いすらも正確に再現されたもので、写真として存在する資料や書籍とほとんどかわらない印象でした。ただし、紙と紙のつなぎ目にみられるはずの高山寺の印章はありませんでした。

鳥獣人物戯画模写

鳥獣人物戯画模写