そもそものはじまりは・・

 私が、ヴィエナ・ブロンズに惹き付けられたきっかけは、万年筆への興味から工業製品の対極にあるものへの関心が高まってアンティークに興味を持ったことによります。したがって、私が意識してアンティークショップを巡り始めたのは、2006年になってからのことなのです。

 都内にはアンティークショップを名乗る店は意外にもたくさんあります。また、銀座1丁目の「アンティーク・モール」をはじめとして、いくつものアンティークショップが集まっている場所もあります。当時の表参道ハナエモリビルの地下にも、何軒ものアンティークショップが集まる「アンティークマーケット」がありました。すぐ近くには、「骨董通り」という昔の名残りある通りも存在します。

ハナエモリビル地下

 この表参道にあった「AntiQ(アンティキュー)」というショップで、一風変わったアンティーク製品に不思議な魅力を感じたのが、私とヴィエナ・ブロンズとの最初の出会いだったのです。その一角にあった「CROA(クロア)」というショップも、店主の目利きによる個性あるヴィエナ・ブロンズを多く扱っていました。

AntiQ CROA

 残念なことに、ハナエモリビルの建て替えが間近に迫った2008年末にはテナントが立ち退きを始め、2009年秋には1978年から30年以上にわたって存在したアンティークマーケットは完全にその姿を消したのでした。

 現在では、これらの写真もかつての表参道「ハナエモリビル地下アンティークマーケット」の記録写真になってしまったわけです。そう考えると、写真やアンティーク製品は、その想い出とともに永遠であるかのように感じられます。

ハナエモリビル立ち退き