フォックスハンティング

 現代感覚からすると残酷に思えるフォックスハンティング(キツネ狩り)は、古くからイギリス貴族の間では伝統的な享楽だったのです。派手な赤いジャケットを着た騎馬集団が、たくさんの猟犬を引き連れ、自らの広大な領地でフォックスハンティングに興じていたとされます。17世紀には紳士のスポーツとして確立され、乗馬、ポロ、クリケットなどと並んで、貴族の誰もが嗜むべきものとなっていたようです。

フォックスハンティング

 この伝統あるフォックスハンティングの定着によって、現在では愛玩犬となっているフォックステリアやフォックスハウンドなどの犬種が開発されてきたのもまた事実です。このような歴史的背景からか、ヴィエナ・ブロンズには、フォックスハンティングあるいはキツネ自体をモチーフにした作品が比較的多く見られるのです。

フォックスハンティング

 なお、これも時代に流れによるものでしょうが、そのイギリスでも動物愛護の気運が高まり、このフォックスハンティングを禁止する法律が2004年に成立しました。それによって、1000年の歴史を有するともいわれたフォックスハンティングに、とうとう終止符が打たれることになったのです。

フォックスハンティング