リトリバー犬

 大型犬ゆえ一見怖そうな存在でありながらも、従順で穏和な性格として知られるリトリバー犬。一般的に知名度が高いのは、ゴールデン・リトリバー(Golden Retriever)とラブラドール・リトリバー(Labrador Retriever)といったところでしょうか。それ以外にもフラット・コーティッド・リトリバー(Flat Coated Retriever)、カーリー・コーテッド・リトリバー(Curly Coated Retriever)、チェサピーク・ベイ・リトリバー(Chesapeak Bay Retriever)などの犬種があります。

 さて、この「リトリバー(Retriever)」とはいったい何を意味するのでしょうか。答えは極めて単純で言葉通りの「Retrieve(回収)」という意味です。では、何を?。それは、獲物(主に野鳥)にほかなりません。つまり、リトリバーとは、狩猟で仕留めた獲物を、林や森の中、断崖絶壁、池、沼、湖、川や海の中から回収する目的で作出された犬種、つまり「回収犬」なのです。特に冬場においては、深い積雪の中や氷が張った湖などを前提にするようです。

 したがって、体力があり泳ぎが得意なことはもちろん、その被毛は耐水性、耐寒性と同時に瓦礫や茂みの中でも皮膚が傷つきにくいように改良されてきたのです。さらに、比較的大きな獲物でも極力傷をつけないで回収するという目的から、顎の構造や歯列にも配慮されてきたといいます。狩猟自体がもはや特別なものとなった現在では、リトリバーの多くが家庭向きの愛玩犬となっています。しかし、当初は以上のような明確な目的を持って交配し作出されてきた犬種なのです。

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 上記の3点は、作られた時代が違う作品です。ヴィエナブロンズは、同じモチーフが継承されていくことが非常に多いのです。おそらく左が最も古いもので1900年代前半、次が右で1900年代半ば、中央が現代(1990年代~2000年前半頃)の作品になります。サイズや細部には若干の違いが見られます。